㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

リバタリアン・・自由至上主義という政治思想を持つヒトが一部出てきている、という話し。

岸田首相が政策の指針として、「成長から分配へ」という経済成長を重視する前に、富の再分配を行い、それから、経済成長を促すという「新資本主義?」という内容だ。富の再分配とは、税金を増やして、その恩恵を平等に国民に分配するという意味。
その1つが、「金融所得増税問題」。株の売買による利益の税額は、今20%がMAXになっているが、この上限を上げていくというモノ。

リバタリアン主義は、こういった富の再分配を否定する思想を持っている。本来、ヒトがコントロールすべきものではなく、市場の流れに委ねる=市場主義に任せるモノまで、コントロールしようとすれば、それすなわち、真の平等ではないという考え。
例えば、転売屋問題に関しても、規制することなく、高くても欲しいのなら買えばいいし、高くていらないなら買わなければいい。これは、乱暴な意見に見える一方で、通常の市場原理でもある。コンビニでもスーパーでも10円高くして売れない商品もたくさん存在する。「いやいや適正価格の枠を超えている」という意見もあるだろう。
では、適正価格とはなんなのか?調べてみたところ、適正価格とは存在しない。
市場の需要と供給がマッチするところに、価格が決まるだけで、簡単な環境要因ですぐに変化するものである。この適正価格には、原価がいくらする・・とかも関係ないのである。
というのが、リバタリアン主義の1つである。

その主張の中で、面白い1文を見つけた。それは、
もし、富の再分配が加速すれば、つまり、税金が増えるということは、それすなわち「国のために働く」ということである。税率50%であれば、自分んの労働の半分は税金であるということである。1日10時間働いていれば、5時間は国のために働くということである。税率20%なら、2時間、という具合に。
つまり、儲けて利益を増やし、給料を増やす行為は、現在では、国のために働いているといっても言い過ぎではない・・というような主張を見つけた。

面白い視点だなと思う。
この視点から言えば、「ヒトの役に立ちたい!」という人ほど、せっせと働いて稼いで稼いで、たくさんの税金を納める事が、まさしく「国のため」になる、これが1番、ヒトの役に立っているというと、論理的に理解できた。