㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

どうしても人間は、成長を求める、成長と共に周り(地球)を傷つけるという発想が脱成長論である

最近というか、これは定期的に「脱成長論」という考えが流行り出す。
先に言っておくと、僕はこの「脱成長論」には反対の立場です。

「成長」、経済成長しかり、国の成長、国力増強など。成長する過程において、今まで発生しなかった新たな問題が出てくる。それが、成長の悪の副産物、とされている。例えば、公害問題は産業革命が起きなかったら・・。格差の問題は、産業構造が変わらなかったら・・。という風に、原因論でどうしても考えてしまう。

これは、いわゆるマルクス主義と言われる共産主義的発想で、昔から定期的に何度も何度も繰り返し、世界中で起こっている。今、岸田政権が言っている、経済の格差を無くすために富の再分配が必要である、この発想と根幹は一緒である。でも、冷静に考えてみてほしい、再分配するのは良いとして、その再分配する富全てのパイが大きくなっているのか?小さくなっているのか?それの方が重要なのではないか?それが仮に未来に対して、小さくなっていくとしたら、それを大きくする方が全体にとっては非常に重要だと思われる。

そういった観点から見ると、成長することが「悪」なのかどうか。環境活動家のグレタ・トゥンベリーさんの言っていることは間違ってはいない。確かに、今苦しんでいる人や環境はあるのだろう。でも、それを解決するためには、「成長」戦略しかない。なぜなら、今そうなのだから、これからのイノベーションによって解決しなくてはいけないのだ。

こういった脱成長理論は、過去何年も何十年も、何万年も起こってきた。自動車が発明された頃、自動車は危険な乗り物だ。馬車の方が優れている。馬車関連で働く人の職が失われる・・・という理由で、イギリスでは自動車は盛んに行われなかった。なので、アメリカで自動車産業は、栄えた。ずっと、既得権益の邪魔は過去どの国でも起こっていた。
さらに、最近環境問題からの災害が増えていると思っているヒトが多いと思うが、これも数字としての事実を見れば、どんどん下がっているのがわかる。

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世界の災害による死者数は減っている→建物が頑丈になる、対策にお金を使っているから

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お金持ちがどんどんお金持ちになっているだけのように感じるが、実際は世界中のヒトが経済的に豊かになっている。貧困で苦しんでいるヒトはどんどん減っている。