㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

藤井聡太棋士の強さを理解すると・・・

藤井聡太棋士が、史上最年少で5冠をとったのが先日ニュースになりました。彼がなぜ、そこまで強いのか?それは、小さい頃から将棋のAIと戦い続けたからです。通常、将棋の世界では、人間の師匠に弟子いりして、師匠と対局しながら定説を教えてもらい修行していくというスタイルをとっていきます。
ところが、藤井聡太プロは、AI将棋ととことん取り組み、AIから将棋を教えてもらっているのです。

これは、もちろん対局を沢山できる、数の論理もありますが、もう1つ、質の論理も発生します。つまり、他の棋士よりも、相当数の対局を重ねることができつつ、その質も比べ物にならないほどになるという理屈です。
AI棋士のレベルはすでに世界トップでも勝てません。

この手法で、彼は最年少五冠を達成しているわけですが、他の人はこの彼の手法をそのまんま真似することは、ありません。
そこには、やっぱり将棋というのは…師匠がいて…という、慣習にならうべきと考える人が多いからなんです。
どちらのやり方が自分が成長するために良いのか?なんてモノは、誰にも分かりません。それは、試してやってみることでしか、理解できません。リスクをとるのか?ということです。

これと同じことが、あらゆる職業で起きています。
例えば、営業とは「足で稼ぐ」お客さんのところにどれだけ行くのか?が、正しい道だ!とか、時代に合わせた合理性というモノについていけない人達が、いくら「頑張っても」それが成果に結びつかなければ、無駄となってしまうのです。
これは、酪農経営にも言えることで、僕の仕事上で顧客から言われることなんですが、「もっと早く知っていれば・・・」という方がかなりいらっしゃいます。
もっと早く、自分が経営というモノを理解していれば、今は違う形になっていた・・・という未来が見えてしまうわけです。

気づいているのかどうかは別にして、どんどん仕事のやり方は変わっています。それについていけなければ、それは「経営の衰退」を意味しています。変わることを恐れてはいけません。リスクを恐れてはいけません。リスクのない投資など、投資ではありません。