㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

乳成分、MUNに関してメモ代わりに書いておきます。参考にしてください。

MUNとは、旬報に記載されている乳成分の1つで、飼料中のたんぱく質の状態を表す指標として使われています。

先に、数字的な目安を・・・
通常値 10.0 ~ 14.0
タンパク質過剰 14.0以上
タンパク質不足 10.0未満
となります。

MUNとは、Mミルク中 U尿素 N窒素 のことで、牛乳中に含まれる尿素窒素の値を表しています。ヒトの健康診断であれば、BUN 血中の尿素窒素の値になります。

このMUNが低いときのデメリットは、そこまで酷くありません。せいぜい、発情が弱くなる程度です。が、高水準の場合、繁殖障害、肝機能障害など、牛にダメージが残るケースが多いです。授精の際の「膿腫」は、このMUNが高い場合が多いです。

タンパク質は、消化されると、ペプチド、アミノ酸を経て、アンモニアまで分解されます。アンモニアの場合、毒性が高く、それが血液中を流れる時に、肝臓で尿素に変換されます。このアンモニアがあまりにも過剰だと、尿素変換に肝臓の負担がかかり、いろいろな障害が起こりやすくなるというわけです。
参考に