㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

平等・自由から考えるマネジメントについて

会社経営において、自由な社風の元 社員の自主性に任せるのか、それとも、ある程度の規制の中で指導していくのか、迷うところではある。実際に、どちらのやり方でも上手くいっているところもあれば、そうでないところもある。
できれば、自主性に任せたい・・けど、結局は社員は楽して稼ぎたいだけなんじゃないのか?という悩みも尽きない。
どうすればいいのか。

この平等や自由ということを、たとえ話しで解説してみると
近代において、民主主義になり全ての人が平等になった。
どんな人間にも等しく価値があり、各人の個性は等しく尊重される。
芸術の世界でも、それは同じように平等とされ、多種多様になり、さまざまな個性が開花した。
・・・・けど、一方で駄作も増えた。
過去、絶対的君主のもとでは個性や感情は排除されてきた。
偉大な神々を描くことが評価の全てだった。日本では大仏や仏様がそれにあたる。
ところが、個性を尊重する時代になり、各人が好き勝手に自己流で作るようになると、ひとりよがりの駄作も大量に発生した。もちろん、天才による名画も誕生している。が、それより遥かに駄作が多い。

こういった個性の主張の中で、淘汰され生き残ったモノが、尊いのかもしれない。あまたある企業の中で、自由を模索して、生き残れた企業が素晴らしい商品を生み出すのかもしれない。
しかし、経営者としてその博打にのることができるのか?という問題もある。
会社初期や社員が少ない頃は、自由な社風ではなく、ある程度マニュアルの中で動くシステムを作るしかないのではないだろうか。
1000に1つに賭けて・・・とは、とてもじゃないいが今の状態では厳しい。
せめて勝算が3割は欲しい・・・のが経営者の本音である。