㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

食糧危機と言っているヒトは・・・・

僕ら生産者側にいるヒトの中にも、この食糧危機を信じているヒトがいますけど、これはまやかし、嘘です。こうやって言わないと、農林水産に予算が落ちないから、なんとなく農業者は守らないといけない、という雰囲気作りのためです。

実際には、牛乳は余っています。牛肉も余っています。
日本では、野菜も余っています。海外の経験がない方には理解し難いですが、野菜って海外ではめちゃくちゃ高いんです。肉の方が安いくらいです。1番安いのは、穀物です。生関係の野菜は、高い。
でも、日本では野菜は安い。これは、作りすぎが原因です。大量に作れちゃうし、作ろうと思えば、まだまだ作れます。

こんな状態で、食糧危機が起こるといえるのか?僕は疑問です。

もちろん、食料を輸入している事実はありますが、それはコストの問題であって、生産量の問題ではありません。
日本の生産コストが高すぎるんです。これは、輸入しているからとか、関係ありません。「変化」しないで30年以上前のやり方を永遠に繰り返しているからです。
これじゃ、生産性は向上しません。

今、酪農が疲弊している・・・と個人的に訴えている方がいますけど、やめた方がいいです。年収800万円以上もらっている酪農家が、年収300万円以下の消費者に訴えとこところで、嫌味にしかなりません。
この事実を消費者が知れば、逆に、不買運動が起こりかねません。

困っているから助けてください・・と言ったところで、誰も助けてくれませんし、仮に助けてくれたところで、自分の経営に影響があるなんてことはあり得ません。
結局は、経営者として、自分で何とかするしかありません。
そのためにも、経営者は勉強しなくてはなりません。