㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

牛価格の暴落・・・値段がつきません

ここ1ヶ月で、子牛の価格が暴落
通常であれば、15〜20万円していた濡れ子(生まれたて子牛)の価格が1万円を切る事態に。これは、業界の人間の不安感が数字に現れた結果です。

つまり、多くの酪農経営者は「この先どうすればいいのか分からない」というような気持ちだというわけです。

さらに、追い討ちをかけるようにさらに資材は高騰していきます。トラクターはさらに来年15%ほど上がると言われていて、他の油関係の資材も軒並み上がっていきます。それに伴って、道内の粗飼料事情も大きく変わってくるでしょう。

さあさあ、どんどんマイナスな方向に向かっているわけですが・・・不安が募ります・・・

こんな時こそ、残念ながら「今までどういう考えで経営をしてきたのか?」という差が如実に現れます。つまり、いつかくるかもしれない不況に備えて、いつでもキャッシュを貯める経営をしていたのか、それとも楽観的になんとかなるさ!と、何も考えずに経営してきたのか・・そういう差が出るわけです。
あの経営の神様である、松下幸之助は「不況こそ好機」と言っています。不況こそチャンスだと。皆さんはとてもそんなこと考えることなどできません。
先日、お会いした農協職員の方が嘆いていた言葉があります。農協の集まりで駐車場を見ると、外車ばかり・・・儲かっているのか?どうかは定かではありませんが、経営者として「キャッシュ」の使い方を見直さなくてはいけない・・と思います。

自分だけがこの不況ではありません。条件は一緒です。
ここからどうするか、どう考えを変えるか、それが試されている時です。