㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

不景気に対する、松下幸之助さんの返答がありました

ので、紹介したいと思います。

”ヒト・モノ・カネ”全てに劣る中小企業。今日を維持するのに精一杯だったところに不況による競争の激化で、われわれの経営はどうしようもないところまで追い詰められています。このような中、我々中小企業はこれからどうやって戦っていけばいいのでしょうか?

どこか聞いたような相談内容ですね。
いつの時代も、どんな職種であれ、結局は悩みは一緒ということの代表がこの相談でしょう。いつ何時、どんな危機が訪れるか誰にも分からないし、その危機に対してどうやって対処するのか、それ自体が経営における不変のテーマであるということですね。
不況は、どんな時代でも3年に1度に小さい波があり、10年に一度大きな波があります。これはどんな職種でも変わりません。

では、松下幸之助はどう答えたのか・・・

何を持って不利と感ずるかですわな。足りないことを嘆いておられるのか、店の大小、場所の良否に不足を言われているのか。
どんな商売でも条件が100%満たされて進められるということは、あり得ません。
不足を探したらどこにでもあり、キリがありません。
しかも、そうした表に出てくる不足などは、実は商売の足を引っ張るような大きな問題ではありません。資金が足りないと嘆くよりも、信用が足りないことを嘆くべき・・ということです。

困った困った。あれが高い、これが高い。自分の経営にとって都合の良いように世の中は回らないし、自分の条件100%で勝負したいと思っている時点で甘い、と言っているのです。
さらには、本人が嘆いている「不足、不安、悩み」などは、実は本質的な問題ではない、と。それよりも、なぜそういう事態になっているのか、ということを考えなくてはいけない、と。そこが反省ポイントであるということです。