㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

最近、つくづく感じることがある。それは、「自分が好きな事を仕事にするのは不幸になる」という事である。学生時代から・・とか、昔からこれをやりたい・・とか、好きなことで生きていく、なんて言葉があるくらい、せっかく仕事を選択するなら、自分が好きな事を仕事にしたい、という風に思ってしまう。
が、これって=自分の好きな事を仕事にするって、ものすごい不幸だなと感じている。

自分が憧れる存在や自分が好きなことって、どこか「自分には無いもの、足りないもの」に憧れる傾向がある。自分にこれができたらカッコイイだろうな〜とか、でも、その能力が自分にあるかどうかは別問題であり、往々にして、足りない物を求めがちである。

自分の感情として好きだろうが、嫌いだろうが、それをプロとしてやっていく場合、「壁」が存在する。僕の趣味のゴルフで例えて申し訳ないが、ゴルフではスコア100をキレるとアマチュアでも上手な方になる。このあたりが1番楽しい。ところが90をきる、きらないとなってくると、1つのミスも許されない、というプレッシャーがどんどんキツくなる。さらにはシングルになって、80切るか切らないかという状況ではさらにそのプレッシャーが苦しくなる。楽しいから始めたはずなのに、いつの間にか、ゴルフが苦しい物になってしまう、よくあるパターン。
これが趣味なら、やーめた、とできるが、仕事となると、そうはいかない。
途中でやめた・・なんてできない。

結局のところ、仕事となると、どこまでもやり遂げなくてはならない。それならば、自分の得意とするところ、自分の特徴が生きる分野で、やる方がよっぽど楽ではある。僕自身、コンサルタントという仕事が好きか嫌いかでいえば、どちらでもない。ただ、オフィシャルにおいて、論理的に考える、ということが得意であるために、たまたま選択した仕事がこの仕事であったということ。
この理屈を多くの人は理解できると思う。好きなことより、得意な事を・・・。

ここが人間の面白いところで、頭ではわかっているが、なかなか感情的にそれを選択できない。人から相談されても、ついつい、自分がやりたいことをやった方が後悔はない!なんて、思ってしまう。僕自身もそうである。
(テーマと関係なくなってしまった)