㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

なぜ、赤字の会社が多いのか。
元来、350万あると言われる事業の7割が赤字経営となっており、酪農経営に限っていえばおそらく8割、9割が赤字経営でしょう。さらには、キャッシュフローにおける内部留保はほとんどなく、1ヶ月以下どころか、0というところもほとんどであることから、そのレベルの低さが分かると思います。

業績が良くない経営の特徴は、場内が汚い、従業員が挨拶しない、機械が汚い、など、ごくごく当たり前の事ができていないだけ。ほぼこれだけといって良いくらい、両者に大きな差はありません。
これだけ聞くと、本当に単純で陳腐で、退屈で、もう聞きたくない・・そんな風に思ってしまうけど、それが事実なのです。
経営者のほんのちょっとした差が長い年月をかけてちょっとずつちょっとずつ積み重なり、それがいつか大きな差になる。そう実感しています。
だからこそ、慢心しない、油断しない、本当に退屈なことの積み重ねが経営者には重要なのです。

受験勉強やテストも、毎日コツコツやっている学生とテスト前に一夜漬けでなんとかしよう!という学生の、どちらかが良い成績を取るかなんて、一目瞭然です。これと同じことがただ起きている、それだけだと実感します。
しかし、学生と大人の違いは、それを注意、指導してくれる人間の存在です。大人には自分を叱ってくれる人間はいません。だからこそ、自分で気づく・・事が重要なのです。自分の言動や行動全てが正しいのか?疑問を持つ事が重要です。

事業が上手くいかないのは、経営者に問題があるからです。なぜなら、経営者自信がその事業の最高責任者であるから・・というこうした単純な事でさえ分からなくなってしまうのです。
そして、理由が原因がわからないと、世の中へ不満をぐちぐちいうか、お酒に逃げるか、パチンコに逃げるか、現実逃避に向かいます。
経営者は、自分の事業のために必要なことをただコツコツやるだけです。
そして、自分の事業のためにお金を使うだけです。