㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

ふと気づいてしまった事があります。

僕は、2019年のコロナ前にギリギリ、アメリカに行くことができました。アメリカのサンフランシスコ、シリコンバレーに行って、GAFAを見てくることができました。当然、現地ではホテルに泊まり、外食をしました。その時、物価の高さに驚いたのをびっくりしています。ホテル1泊、3万円でした。ラーメンが1杯2000円でした。今では、そこからインフレも起きて、さらに物価上がっているでしょうから、だいたいアメリカの物価は、日本の3倍以上と言われています。

日本より物価が3倍も高い国、アメリカから、我々は「とうもろこし」等 穀物を輸入しているわけです。海上運賃や業者手数料を考えると、現地では、およそ1/3くらいの価格ではないかと思います。
つまり、日本人の感覚からすれば、1/9くらいの販売単価しかないわけですね。

1/9の単価・・・どれだけ生産性を高くすれば利益を出せるのか?

日本は、自国より物価の高い国から、仕入れをして、それで利益を出さなくてはならないという事ですね。

さらに付け加えるなら、過去は、賃金が安い、原価が安い、そういう国から仕入れや現地で生産すれば安くなった・・という過去は存在しますが、今現在、そんな国はもはや存在しなくなったわけで。これから先、どれだけ生産性を高めることができるのか?が、経営の課題になるわけです。

今までと同じは通じないし、これから先、ますます厳しくなっていくという事が、この構造からも分かるわけです。
だから、「餌代がこのまま下がればいいですね・・」がいかに能天気な発言か・・・分かるわけです。