㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

いろいろな経営者を見ている中で、こういったことを言っている経営者の方がいます「一生懸命やっているけど、うまくいかない」「これ以上は努力すべきことがない」「限界だ」
これら全ての方に共通しているのは、「経営者自らが会社(事業)を潰している」ということです。
否定的なことを言っているから・・ではありません。
悲観的だから・・ではありません。

会社(事業)を潰しているのが自分である・・と知らないのが原因です。会社を良くするのも悪くするのも経営者次第という原則からすれば、当然の結果なのですが、本人は「一生懸命やっている」という事に囚われすぎて、何も見えていません。
自分がやりたいことを一生懸命やっているのであって、経営に必要なことを一生懸命やっているわけではない、ということです。
この自分の経営に必要なことを考えようともしないわけです。
そして、やりたくないことはやらず(誰からも注意されないから)、自分がやりたいことだけをやる。
これでは、当然の如くうまくいきません。

この、やりたい・やりたくない、に感情が入ってくるわけですね。経営における経営者のロジックには、感情は必要ありません。好きか嫌いかではなく、必要か必要じゃないか。
「一生懸命やっているのに」なぜうまくいかないんだ?と思っている経営者は、まずこう考えなくてはいけません。
→誰もあなたに経営者をやってほしいなんて誰も思っていないということをです。
よく、テーマのように考える方はマクロ的に考えて、自分を正当化しようとします。日本の農業は・・・、日本の酪農家は・・・、日本の経営者は・・・。
これら全てを俯瞰で考えてみると、誰もあなたに経営者になってほしいなんて一言を言っていません。全ては、自分で経営者として生きていくことを決めただけなんです。
自分で決めた経営者は、そもそも「一生懸命やっているのに・・」なんて発想はありません。経営でうまくいくかいかないに、一生懸命やっているかどうかは全く関係ないからです。

もしも、あなたが「一生懸命やっているのになぜうまくいかないんだ」と思っている経営者なら、今自分がやっている仕事が本当に自分の経営に必要かどうかを考えるべきである・・と僕は思います。