㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
これは何も日本だけではないと思うが、世の中「正しいことを言う」と嫌われる傾向にある。
最近のコンサルで、よく「周りに嫌われたくないから、周りに話しを合わせている」という相談がある。そういう経営者に僕は、「安心してください、もうすでにあなたは嫌われていますよ」と言ってあげる。
今の酪農情勢がこういった状態で、酪農経営者の誰もが、「今酪農経営はやばい。ピンチだ。」言っている中で、自分は・・・全く問題ない、とは言えない雰囲気だ。
もちろん、本来は経営が正常であることが正しいのだが、それを言うと嫌われる傾向にある。妬み、嫉妬。もちろん、経営が良い経営者はそれなりの努力をしているのだが、それは横においておいて、ただただ嫌われる。
今のこの状況で、「経営は全く問題ない」と言うと嫌われる。
(僕のコンサル先は、全く問題ないのだが・・)
経営者が最低限しっておくべき、キャッシュフロー経営を知らず、公と私の区別もつかず、散々湯水のように使ってきた、もしくは、今も浪費し続けている経営者と、ただ正しい経営を続けてきた経営者、で、後者が嫌われるという状況は、この先も変わることはないだろう・・と思う。残念ながら。
だから、僕は言っておく「あなたはもう周りから嫌われていますよ」と。
これは、ヒトが持つ習性の1つでいつの間にか、無意識に周りと合わせて染まっていくことにリスクがあるのだ。
ダンボールの中の腐ったリンゴ理論である
気づけば自分も本当に正しいことが分からなくなるのだ。
つまりは、正しい経営を続けることは難しいということだ。障害が多いのだ。
これから先も、いくつもの困難があるのだ、そして、毎回言われるのだ。史上類を見ないほどのピンチが・・・と。リーマンショックしかり、コロナしかり、牛乳ショックしかり。
でも、大事なのは正しい経営を続けることだ。ただ、正しい経営が難しいのが問題なのかもしれない。
ちなみに・・・この「あなたはもう周りから嫌われていますよ」を同じ人にその時5回連続で言ったら、本人から怒られたことがある。言い過ぎだって。だって、本人だけ気づいてないから・・・しょうがない。