㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

こういう不況の時に何が1番大事なのか?を忘れてはいけない。
・借金を増やしてはいけないことなのか?
・投資を抑え、経費を抑えることなのか?
・金を貯めて、貯金をすることなのか?
全て間違っている。
重要なのは「キャッシュ」の確保である。
手元資金の確保である。

会社が潰れる時はどんな時か。
それは、支払うべきお金が無くなる時である。その時、会社は潰れるのである。
さらには、手元の「キャッシュ」がない状態であれば、経営は行き詰まるばかり。
お金がないから、機械のメンテナンスができない → 修理代がデカくなる
お金がないから、人力でなんとかしようとする → 疲れる、怪我、事故が増える
お金がないから、値切ってモノを買おうとする → 良いモノが買えない(失敗する)
手元の資金がないデメリットはそれだけではない。
思考が常に「金がない」に支配されていく。

経営者なら経験がある方もいると思うが、いつ潰れるか分からない状態での思考は全く脳みそが機能していない。考えるべきことも考えることができず、何も物事が進まない。本当に必要なモノを考えるよりも、どうしても目先の小銭が欲しくなってしまう。これでは、結局は何も得ることができない状態になる。
そうならないために、絶対に手元資金というのは必要なのである。
今だけを見ている経営者は気づかないことであるが、投資のリターンとは、1年後、3年後、後になって、やっと返ってくるモノなのである。これも時間がかかる。
例えば、今経営が悪いとして、何とか立て直すにも必ず「時間」が必要になってくる。必要な融資を受けるという話しでさえ、1ヶ月では不可能で、最低でも3ヶ月必要になってくる。この時間を稼ぐためにも「キャッシュ」が必要なのである。

今、不況で苦しんでいる経営者は、なぜ、今自分が苦しんでいるのか、それは「キャッシュ」を確保できていなかったからだ。キャッシュフローの重要性を今一度確認して、どうしたらキャッシュを増やすことができるのか?を考えてみてほしい。