㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
偶然得た「利益」には何にも価値がない・・という話し
経営者は、サラリーマンと違って、自分の給料というものが、不安定である。
経営が良ければ増える?かもしれないし、悪ければ下がっていく。
経営している中で、ごく稀に「ラッキー」が起こることがある。思いがない収入があり、それによって自分の経営が良くなり、給料が増える・・・ということがある。
世の中にある「宝くじ」は、確率が1,000万分の1だそうだ。これはほぼ0であり、当たる確率はないといえる。ところが稀に当たる人がいる。
ご存知の人もいるかと思うが、宝くじが当たった人というのは、大抵不幸になる。自己破産する確率が跳ね上がるそうだ。昔から言われている「悪銭身につかず」である。
経営においても同じことが言えて、偶然起こった「運」によって得た利益というものには価値がない。もちろん、数字上は利益として出てくる。でも、運によって発生した利益というものは、そのまま無駄使いに回ってしまう。買わなくても良いものを買ってしまったり、分不相応の投資をしてみたり、「お金なんて簡単に稼げる」と勘違いして、後から考えれば訳のわからない散財をしているケースがほとんどである。
これは、補助金なども一緒である。
2019年から発生したコロナショックによって、日本の零細事業者にばら撒きが行われた。個人で100万、会社で200万。さらには、家賃補助絡みでも相当のお金が配われた、それによって、数百万円もらった人もいる。さらには、コロナ融資によって、1000万、2000万円という金額の融資が、無利子、無担保、据え置き返済で、行われた。その結果、何が起こったか?