㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

融資を受ける・・を簡単に考えてはいけない

よくこんな風に考えている経営者がいるが「経営が悪くなったら相談しよう」。これは、何にもわかってない。経営が悪くなったら、誰も相手にしてくれないのである。融資先も、取引先も。経営者は経営を悪くしてはいけないのである。困ってから相談しても遅い、遅すぎるのである。悪くなる前に、むしろ経営が良い時に、融資を引っ張る・・これをすべきなのである。
こういった融資先の心境を踏まえた上で、さらに「攻めの融資」あれをしたい、これをしたい、さらに投資金額が大きくなればなるほど、よりハードルはどんどん上がっていくのである。当然なのである。

前回の続き

融資を受ける、特に攻めの融資を受けるのは簡単じゃない。
でも、この攻めの融資を受けなければ自分の経営の将来に対して明るい未来は待ってはいない。
だからこそ、真剣に考えるべきである、必死になるべきなのである。
どうしたらいいのかを必死に考え、どうすべきかを考えるしかない。
具体的にどうすれば融資を受けることができるのかと、コンサルに聞いてもこの攻めの投資に関しては答えはない。
ただ1つ、言えるのは、この「攻めの投資・融資」が通るかどうかを、経営者自身が1番に信じていないとダメだということである。

一見、無謀と思える投資・融資であっても経営者は、信念として信じ続けなくてはならない。周りからは、「お前には無理だ」とか「頭が悪い」とか、言われ続けてもである。そうしなければ、責任者である経営者が信じていないものを誰が信じられようか?という話しである。
ただ信じ続けてもなので、それに伴って行動も変えていくべきである。信じて行動するなら変わるはずである。

勘違いしているケースに大企業はどうやって大きくなっていたのか?という疑問がある。たまたまある商品が大ヒットして、それで会社が大きくなったのか?自然と経営していたら大きくなっていったのか?と思っているヒトが大半だと思う。
これは経営していたら分かる。
経営者が大きくしようとしない限り、会社は大きくならないのである。
経営が大きくなれば、経営をコントロールするのが大変、当たり前である。
先日も、酪農経営においてメガファームなど規模の大きいところの方が大変だ・・・という質問を受けたが、当然のことである。キャッシュフローのコントロール、扱う金額の大きさ、さらには、ヒトの問題、ヒトを雇用して利益を出すという苦しみを理解できないから、こんな質問が来るのだろう。
この質問の答えは、そりゃそうでしょ・・である。

しかし、これら全ては、経営者次第である。
確かに攻めの投資・融資を引き出すのは大変である。
でも、それをなんとかしないと自分の経営がこの先どんづまるのも必然である。
であるならば、必死に必死に何とかするしかない・・のである。