㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

事業の基本・・考えたことがありますか?
通常のメーカーの場合、事業の基本は「販売」である。
どんなに素晴らしい技術があっても、どんなに素晴らしい思想や考えがあっても、どんな素晴らしい商品があっても、自分自ら「販売」できなくては、会社運営はできない。

酪農経営の場合、「販売」に関しては、経営努力はほぼ皆無です。システムとして、確立されてはいます。では、酪農経営の基本とは、何か?「乳量」でしょう。どんなに素晴らしい牛がいるとしても、どんなに素晴らしい機械があったとしても、どんなに素晴らしい理屈があったとしても、「乳量」がなければ、酪農は続けることができません。
もっと、貪欲に、乳量を追い求めるべきです。

僕がこの世界に入った20年近く前は、個体でいえば30キロでていれば、合格点んでした。ところが、今35キロでていて普通と言われる時代になっています。年間生産乳量も当時は500tあれば、評価された時代ですが、今は800tと言われても・・・という時代になっています。
先日も、電話があり、乳量が下がっているから相談に乗ってほしい・・と言われました。どのくらい下がったかというと、今38キロで、40キロに戻したいということでした。多くの人は、笑い話しと思うと思いますが、本人は至って真剣です。
この時代の変化に過敏に反応して、対応しようとしている経営者がどのくらいいるのか?
今、コロナ牛乳ショックの真っ只中ですが、乳量30キロ以下で「酪農経営は厳しい」・・・と言われても、そりゃあそうでしょうね・・しか言えません。

酪農経営の基本は「乳量」であり、それに対してどれだけ「経営努力」するかで、是非が問われます。
ある経営者は、今33キロほどで、35キロまで増やせれば、損益分岐点を超えると言っていました。
僕は「37キロ超えないと」と注意しました。
今の乳量を2キロ増やす努力と、4キロ増やす努力では、その「やり方」に大きな違いがあります。
どの産業の経営であっても現状維持では、生き残ることができません。
その中でも、生き残る経営とは、今よりも「もっと」という経営に他なりません。

酪農業界では、「規模拡大にはキリがない」「イタチごっこ」という言い方がされます。規模拡大して、売上を増やしても、従業員が増え、またそれを養うために、規模拡大をしなくてはならない、一体いつまで繰り返せばいいのか?という話しです。
皆さんもよく聞くことだと思います。
続く