㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

よく、こういった上司がいます。
「ウチの部下は、一度教えたのにできない。何度も同じミスをする。」
同じように言っている小規模零細の経営者も多くいます。

1回教えただけで、できるように人間は天才と言われています。
10回教えてできる人間は、秀才です。
普通の人は、100回教えて、できるかどうか・・です。
だから、責任者は、何回も何回もできるまで教え続けるのです。最低100回はかかると思って。

こんな風に当たり前のことができるかどうか。
実は、「経営の極意」とは、至極簡単で
「当たり前のことを当たり前にやっていくこと」
という、ごくごく簡単なことなのです。
「継続は力なり」とありますが、一切の妥協や譲歩を許さず、誰にもでわかる当たり前のことを、淡々と継続させていく以外に、成功する極意も秘訣もありません。

答えはもう分かっているのです。ただ、その答えが単純で退屈だから、誰も継続することができないのです。

当たり前のことを当たり前にやるとはどういうことか?
「メーカー(生乳生産)にとって当たり前のこととは、世の中から求められている品質のものをどこよりも安いコストで作ること」
そのために、どういったことをしなくてはならないか・・・必死に考え、実行することになります。

こうやって言うと、自分はすでにやっている・・という事を言ってくる方がいますが、すいません「あなたのやり方では足りません」。どこよりも安い・・・どこよりも・・、本当にどこよりもですか?あなたの言う、どこよりも・・は、せいぜいあなたの頭の中の世界では?地元地域でしょうか、では、県内、道内で?それとも、国内で?と比較したら、どうでしょうか?全然足りないことが分かると思います。

やるべきことはいっぱいあります。ありすぎて、どれから手をつけていけばいいか、わからないくらいです。ところが、多くの経営者は、「もうやるべきことはやった」「これは自己責任の範疇を超えている」などと、言い出すわけです。
では、なぜ?隣りの経営は生き残っているのでしょうか?
必ず生き残る経営があるわけですが、それはなぜなのか?そういう風に考えないわけです。
不思議なんですが、大学受験では、落ちてしまうと・・勉強不足であるとか、自分の責任になりますね。それがたとえ、当日、体調を崩せば、それも本人の責任となるわけです。
ところが、会社が潰れるとなれば、やれ、国が悪いとか、〜〜が悪いとか、他人の責任を堂々と、言い出す。子供の頃の方がよっぽど正義の中にいたのではないか?と考えさせられます。

そういった方に聞きたいです。
あなた方は、当たり前のことを常にやっているんですか?と。