㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

経営は、どんなに頑張っていたって一人ではできません。一人で搾乳して、一人で餌やりして、一人で収穫作業をして、できません。必ず、チームでやることになります。チームを作り、チームを動かす。経営をやればやるほど、この重要性に気づくはずです。

結論だけを先にいえば、社員全員が「お客様を笑顔にすること、そして、会社の利益のために、目の前のひとつひとつの仕事を丁寧に完璧にやります」この気持ちを100%でできたら、経営はある程度、うまくいくはずです。
ラーメン店での経営で、お客様が批判する場合、味のことではなく、接客態度が99%だという事実もこれを証明しています。

実際に
「目の前の一つ一つの仕事を丁寧に完璧にやる」という社員と、「成功しようが失敗しようがどっちでもいい。私たちには思い入れもない。社長一人で頑張ってください。責任は私にはないですから」という社員では、その成果に違いが出ることは、誰にでもわかると思います。
誰でもできる仕事と、その成果が社員の気持ちによって変わるというのは、別問題です。
そして、我々が経営している会社のほぼ99%が、後者の社員で構成されています。だから、儲かることができません。これは、社員だけではなく、家族経営でも同じです。「自分には関係ない」と本気で思っているのです。「自分には関係ないという自分の考えは正しい」とも、同じように本気で思っているのです。

内心ではこうした気持ちでやる仕事は、仕事ではなく作業になってしまいます。良い仕事ができるはずがありません。

経営者は、わかっているはずです。社員が「成功しようが失敗しようが、どっちでもいい」と考えていることくらい。感じているはずです。
その気持ちを、変えなくてはなりません。確かに、相手の年齢的な問題、相手の性格、環境、これらによってそうなってきた過去があるので、変えることが難しいかもしれません。ですが、経営者「変える」ことを諦めてしまえば、変えることは100%できません。

もう一度言いますが、経営はチームでやるモノです。一人で全てはできませんし、全てを機械でやることもできません。なるべく効率化を図る、機械でやる、これらの上に「ヒト」が必要になってきます。そのヒトというものが、我々、抽象零細企業では、優秀な人材はきません。
ということは、そうした人材でなんとか戦えるように教育するしかないということです。
「リーダーとは、チームを勝利に導く人」
「リーダーは自分だけを勝利(利益、儲け、贅沢な暮らし)に導く人ではないのです。リーダーとは、目標を共有し、チームのメンバーに達成感、成長実感、あるいは自己実現といった勝利の美酒を、たっぷりと味合わせてあげる、そんな気持ちでチームの輪の中に入って、チームの先頭に立って、メンバーに向き合うことができる人」これがリーダーです。
リーダーが目先の贅沢ではなく、将来の会社の利益を本気で本気で思えるなら、まずはそこから態度で示していかなくては、変わることはないと思います。