㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
家計簿の中で、旦那さんが稼ぐ給料が下がってしまった場合、普通は、支出を抑えます。外食の回数を月に4回から3回にする。晩酌のビールを発泡酒にする。手持ちのお金がなくなれば、当然、内袖は振れませんから・・支出を抑えるしかありません。
では、これが経営ではどうか?
大企業の多くは、経営が悪化したとしても、接待交際費などの予算が削られることはありません。経営が悪化しようがどうだろうが、1年間の予算は予算であり、その予算の範囲内であれば、実質、使いたい放題です。
これは、大企業に限らず、中企業、小規模零細でも中身は一緒です。
経営が悪くなったとしても、接待交際費=生活費を切り詰めると考える経営者はごくわずかです。経営が悪くなったとしても、今までと変わらず同じ生活をしています。生活を切り詰めているケースは少ないです。
生活は変わりませんが、仕事上の経費は抑えようと躍起になります。
こういった事が行われているわけです。
一般のサラリーマンは、手元にあるお金が全てです。口座のお金がマイナスどころから、ゼロになればそれ以上引き落とすことはできません。ないから、どうしようもない。それだけです。
一方で、経営者は、自分のお金と会社のお金が混合しています。お金には色がないので、使おうと思えば・・・使えてしまいます。さらには、プラベートで扱う金額と、仕事で扱う金額は、桁が1個、2個違うので、勘違いしやすいのです。プライベートで1万、2万、使おうが、屁でも無い・・と勘違いしやすいのです。
ですが、この精神で経営すれば、それは当然仕事の経営にも影響を及ぼします。
無駄なモノにお金を浪費し、必要なものにお金が回らなくなる・・経営の世界ではよくあることです。そして、これは、その経営の組織のメンバー全てが理解して、行動しなくてはなりません。
なぜか、キャッシュがない。なぜか、経営が悪くなる。という時こそ、原点に帰って経営すべきだと思います。