㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

ニデックの永守さんの言葉を借りると
会社の経営を究極まで突き詰めていくと、実に単純な答えが導き出されます。
それは、原理原則にしたがって、当たり前のことを当たり前にやっていくとということで、これ以上でもなければ、これ以下でもありません

となります。
さらに続けると
「継続は力なり」と言いますが、一切の妥協や譲歩を許さず、誰にでも分かっている当たり前のことを、淡々と持続させていくこと以外に成功する極意も秘訣も存在しません。
とあります。

これが経営の極意なわけです。
こんな誰もが知っているだろうと思います。では、続けて、考えてみます。が、ここで、「当たり前のこと」とありますが、これは具体的に何を指しているのでしょうか?当たり前のこと・・・
仕事における「当たり前のこと」とは何なのか?

「仕事」に関しての説明で良い内容があったので紹介します。
「仕事」とは、他人から見た「不可能」を日々の努力で「当たり前」にすること。例えば、素人が何時間かかっても描けない美しい絵を画家は描くことができます。料理人は高度な技術を駆使して、素人が再現不可能な美味しさを生み出すことができます。そこまで、積み重ねた小さな日々の努力が全てを可能にしているのです。キャッシュ管理、牛の管理、飼槽の掃除、牛舎内の清掃などの、日々やり続けていく、その過程でトライアンドエラーを経て、洗練されていく。自分にとって「当たり前」の積み重ねによって、いつか「誰にもマネできない領域に達している」これが仕事である・・・と。

酪農経営における「当たり前のこと」とは皆さん、何ですか?
乳量を増やす、個体なのか、頭数なのか、牛を殺さない、事故を減らす、下痢をさせない、これら日常の当たり前の精度を磨かなくては、経営は決して良くなりません。
永守さんがいう、当たり前のことを、当たり前にやる、この日々やっている仕事の精度を上げて洗練させる、それしか儲かる方法がない!と言っているのです。
ただ、これは、頭で分かっていても、誰もができることではありません。辛く、苦しく、退屈であり、いつ結果が出るのか!いつになったら良くなるのか、誰にもわかりません。が、やるしかありません。楽して儲かる方法などありません。
この当たり前が、ほとんどの人ができません。できないから、赤字経営7割という数字になってしまうのです。