㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

会社の命運をかけるような大きな決断、これに時間がかかるのは仕方ない。が、通常の意思決定に、時間をかけているようでは、競争には勝てません。
経営者が行う意思決定には、スピードが命です。僕は1分以内に決めなくてはならないと思っています。
なぜ、そんなにもスピードが重要なのか?というと、
我々、小規模零細は、「スピード」しか勝てないからです。
資本力も人材も設備も何もかも、大手には勝てないから、唯一勝てるのが、スピードだからです。そのスピードすら遅い経営をしていては、勝てる武器が1つもないわけです。

先日、イーロンマスクがこんな通知をテスラ社員にメールしたそうです。

件名:Tesla内部のコミュニケーション
社内での連絡方法について、2つあります。1つは、平社員→係長→課長→部長→取締役→社長という順番で行うのが、普通の会社の普通のやり方です。あなたは、常に上司の指示を仰ぎます。このやり方の問題点は、上司の力は強化されるものの、会社のためにはならないということです。
本来なら、その部門で起こったことはその部門と関連する部門が話せば済むことで、正しい行動を起こして迅速に解決すべきでです。にもかかわらず、指揮命令系統の下では、平社員→係長→課長→部長→取締役→社長という順番で報告され、同じ流れで逆流で情報が伝えられます。
これは信じられないほど馬鹿げています。
Teslaにいる全員が、誰にメールしてもいいし、会話してもいい、また必要なすべきなのです。Tesla全体の利益のために、自分が考える最速の解決方法をとるべきです。

あのイーロンマスクが経営しているTeslaですら、こうした社内の連絡、解決1つには、膨大な時間がかかり、会社の利益よりも、上司の自分のメンツが優先され、スピードが殺されている現状があるわけです。
日本の大企業では、もっと時間がかかっているでしょう。
その決断の遅さが、経営に悪影響を与えている事実に気づきもしません。
小規模零細の会社にとって、決断できるのは「経営者」しかいません。他の社員は、経営者が、社長が決めることを待っています。その決断が遅い、または、ふわふわしていれば、時間と共にどんどんロスが増えていくだけです。
スピードで勝てなくて、我々が勝てるものはない、という認識で経営に臨むべきです。