㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

これから自分の経営を突き詰めていくにあたり、理解しておかなければならない考えがあります。それは、経営者として何を目指して、どうやり方を考えているのか、という事です。
みんな誤解しています。
今ある大企業が、ただ何となく経営して、気付けばそのまま大きくなった、という風に思っています。なぜなら、誰も大企業の経営者なんてやったことがないから分かっていません。彼らは、何となくではなく、明確に将来大企業になると決めて、売上1000億、1兆と決めたから、そこまで事業を大きくできたのです。

まだ創業間もない時期から、世界No.1になるんだ!と決めたからこそ、その目標に向かって進んでいったのです。
これは言うは易し、行うは難しで、今僕が、もしくは皆さんが「世界No.1」になる!と宣言すると、確実に周りから笑われます。柳井さんも孫さんも、クスクスと笑われていたそうです。それでもやると決めて、やり続けてきたわけです。

重要なのは自分に対する「自問自答」です。自己観照とも言います。常に自分に問い続けるわけです。
・自分たちの店は、世界で1番キレイか
・自分たちの店は、世界で1番買い物がしやすいか
・自分たちの店は、世界で1番気持ちのいい接客か
・自分たちの商品は、世界で1番付加価値の高い商品になっているか
・自分たちの工場は、世界で1番品質の良いものを作れる工場になっているか
・自分たちの管理システムは、世界で1番優れたシステムになっているか
・自分の牧場は、世界で1番キレイだろうか
・自分の牛達は、世界で1番の管理をされているだろうか
・自分の牧草は、世界で1番質がいいだろうか
という風に考えているかどうか、という事です。
この自問自答をどこまで自分に問い続けることができるのか、どこまで厳しく要求できるのか。究極、これに妥協していけば妥協するだけ、儲からなくなっていくわけです。
この考えから外れていけば、それは仕事ではなく、作業となり、気付けばずーっと同じ作業を繰り返すだけになっていくわけです。