㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

今は上手くいっていたとしても、明日どうなるか分からない、というのがビジネスの世界である、という事を理解しておかなくてはならない。
自分の経営がいつどうなるか、経営者には大胆さと臆病さが両方、必要なのである。

築城3年、落城3日、という言葉があるが、今は、落城3時間くらいまで縮まっていると言われている。それだけ、時代のスピードが早い。そんな話しを、経営者ではない知人と話していると、「そんな訳ない」という返答があったが、経営者として現場にいると、経営が悪化するなんてことはあっという間である。一瞬で悪化する。ピンチになる。
だからこそ、経営者に慢心や油断なんてモノは、自分で取り除かないといけない。

不思議なもので、経営者が油断、慢心すると、必ず、経営が悪化するものである。必ず、落とし穴があるのである。そして、悩む。どうしたらいいのか・・・と。

もしかしたら、今の今まで、慢心があったのではないだろうか?と気づけば・・まだ改善の余地がある。悪いのは自分ではない・・・ーーが、ーーが、ーーが悪いとなっていくと、もはや手遅れである。
一度、経営が悪くなって仕舞えば、最低でも3年以上の月日がかかるというのが、僕がやってきた経験から言えること。今すぐ、経営が良くなる方法なんて、存在しない。「これくらいいいや」「明日やろう」なんて、甘えたきたツケが、大きな負債となって、襲ってくる。

経営改善とは、経営者の意識改革であり、やるべきと思ったことは、「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」精神が必要なのである。今やらなければ、明日やるのか?一週間後でもいいのか?となれば、永遠にやらない。1年たって使わないモノは、一生使わないのと一緒である。
さらには、経営者自身が自ら「すぐやる」を実行しなければ、家族、社員はその3倍の遅さで仕事をするのだから、会社の仕事はどんどん遅れていく。え?なんで、まだやっていないの?、あれ、いつやった?なんてことが横行する。これでは仕事にはならない。
経営者が、すぐやる、から、みんなが仕事をすぐやる意識が芽生えるのである。
すぐやるから、足りないものに気づき、改善にも気づき、経営改善のスピードも上がっていくのである。

小規模零細において、資金力(かね)も、人材力(ヒト)も、設備(モノ)も、情報も何もかも、足りない。少ない。キャッシュフローですら、危うい中で、他に勝てるモノは、スピードしかない。決断するスピード、行動を開始するスピード、これらは、誰でもできる、コストもかからない、勝てるモノがここしかないのだから、「すぐやる、必ずやす、できるまでやる」を徹底すべきだと思う。