㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

人間って本当に不思議だなと思うのですが、感情が邪魔をするせいなのか、頑張らなくてはならない時こそ、サボり、頑張らなくてもいい時こそ頑張る・・という不思議な行動をしてしまいます。
何故か・・反対の行動をしてしまう。
辛い、苦しい、からこそ、「やらなくてはならない」のに、にもかかわらず、その使命感とは反対に、「休みたい」「やりたくない」という感情に支配されてしまう。

もっとも偉大な能力とは、自分自身に打ち克つ能力である

先日もコンサル中に気づいたのですが、経営者本人の悩みを聞いていると、どんどん暗くなっていきます。この先どうなるのか?酪農状況はどうなるのか?盛り返すのか?上がり続けるコストに対して、どうしたらいいのか?などなどの不安を聞いている間に、その場の空気はどんどん暗くなっていきました。
そんな暗い雰囲気で、仕事をして良い仕事ができるのか?
そんな暗い雰囲気で、経営が良くなるのか?
そんな暗い雰囲気で、周りの人がやる気になるの?
経営者こそが、自分の経営に1番やる気を出さなくて良くなるはずがない
1年先の未来も我々にも分からないのだから、今をコツコツ1日1日を頑張るしかない。それしか答えはありません。
頭で理解していることを、実際の行動に変えていく、この力が、自分自身に打ち克つということだと実感しています。

経営が苦しい、経営が悪い時こそ、「一生懸命、頑張るべきなのに」何故か、我々は、やれ飲み会だ、やれ息抜きだ、たまには休憩しても?と言いつつ毎日遊んでいる、逃げることばかり選択してしまう。これで、経営が良くなるわけがありません。
むしろ、今まで以上に「何かやれることはないか?」「まだまだできることがあるはずだ」と考えるべきなのです。
実際に、以前、牛舎が汚い・・という話しをした方がいまして、その方は、牛舎の掃除を実施、水飲み場をキレイに、飼槽をキレイに、この当たり前のことをやっただけで、乳量が増え、疾病も減っていました。今までのやり方が良いのか?それは、自分の妥協の産物ではないのか?もっとやるべきことは!という思考が今こそ、必要なのに・・・逃げてしまう。これが普通なのかもしれません。

頭で分かっているはずです。
経営が苦しい時こそ、今まで以上に頑張らなくてはいけないことを。