㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

「リスク管理」というものがあります。上の立場に立たなくてはならない人間には、この仕事が必要になります。
リスク管理の要諦は、1番うまくいっていないところにエネルギーを最も費やすこと。逆にうまくいっている部分に関して何もやることはありません。
「うまくいっていないところ」を知るためには、現場を知らなくてはなりません。工場の現場でいえば、生産状況がどうなっているか、従業員の顔つきがどうか、疲れていないか、見るべきところは沢山あります。そこを見落としてしまったら、結果として、リスクにつながってしまいます。

リスクがある現場がわかったら、すぐに聞く。すぐに電話する。時間を置かずに現場へ行く。という、すぐやる、今すぐやる、という対応の速さが重要です。あとで・・・とはなりません。
そして、そのリスクがある現場とは、経営者自身が目を背けたくなるようなモノかもしれません。そういった物こそ、少しでも早く対処を始めなくてはなりません。
そして、ここが重要なのですが、
その「最後の最終確認」を、経営者自らしなくてはならない!ということです。
これは、経営における原理原則です。
この最終確認をしなかったために・・・というミスが非常に多いのです。

自分は言ったのに。自分はこう言っておいたのに。世の中には、こういった言い訳が溢れています。しかし、当事者は真剣にそう思い込んでいるのでしょうが、第三者から見れば、それは「ただの言い訳」にしかなりません。
経営に求められるものは、結果であり、数字だからです。
そうした過程も含めて、全ては本人の責任になるのです。
言ったのに・・とか、自分は言った・・とか、そんなものは何の保証にもなりません。無駄です。
だからこそ、自分が納得するまで最終確認が必要なのです

そこで決断した、その責任をすべて自分が取るから、こそなのです。
だからこそ、気になるのなら、何度も何度も自分が納得するまで確認しなくてはなりません。