燃料コストは、これから先ますます上がり続けるというのが事実になります。
エネルギー分野それぞれに関して、解説して説明します。
<石油・石炭>
植物の堆積が、地熱マントルによって加熱され、固体化(炭化)したものが石炭で、液状化したものが石油です。その埋蔵量は、2100年頃までと推測されています。この埋蔵量は、年々変わるわけですが、これには理由があります。
もちろん、新たな油田が発見される・・ということもありますが、それ以上に、燃料コストが上がっている・・という理由が、第一になります。
燃料コスト、つまりは販売コストが上がれば、それまでコストがかかって採算の合わない油田も価値が出てくる、そのために30年前からあと30年で無くなる、ということが繰り返されてきたわけです。
この事実は、燃料が・・・ではなく、この先、石油、石炭価格が下がらず、上がり続けるということでもあります。
<再生エネルギー>
再生エネルギーの代表的なモノに、太陽電池がありますが・・・これで、人類のエネルギー問題が解決されることはない、と言われています。今現在、人類が、1年間に使うエネルギーは化石燃料換算で、10万年分とも言われていて、太陽エネルギーは1年間に、1年分のエネルギーしか取り込めません。
あの植物でさえ、太陽エネルギーのわずか1%しか利用できていないそうです。これだけ、効率が悪いものでこれからのエネルギーを賄えるわけがない、というのが、現状の見解だそうです。
<電気エネルギー>
では、エネルギーを電気すれば解決するのか?といえば、そうでもないようです。ガソリン車とEVの関係は、ここでは触れませんが、電気エネルギーは、ロスが多いようなのです。火力発電所は、化石燃料の20~30%ほどしか電気に変えることができていないようです。最新の発電所でも、60%ほどだそうです。タービンを回す摩擦、石油、石炭を燃やす熱エネルギーに変換される時にロストしているようです。
この先の未来では、確実に、エネルギーコストは上がっていくということです。気づかない間に、徐々にじわじわと上がっていくようです。昔のように、レギュラーガソリン100円以下という世界は、もう来ないようなのです。経営していく上でこの先、エネルギー効率は課題になりそうです。