㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

先日もお伺いした牧場では
「今のコスト高では、絶対に利益を出すのは難しい」
という経営者の方がいた。
今の円安、インフレの中で、こう考えるのが、正しいというのが一般的な考えだろう。
が、
僕は、そう思わない。
売上が突然半分になっても、何とかするのが経営者である、と考えなくてはならない。売上が半分??そんなことがあるのか・・・と思う方がいるかもしれないが、コロナショックでそれが起きた。飲食店の売上は、80%、90%も減るという事態が実際に起きた。あり得ない、なんてことはあり得ない。
そして、経営者が諦めてしまえば、その会社の未来は止まってしまう。

これは言葉だけのように感じるかもしれないが、そうではない。
実際に、コストが高くて苦しい時に利益を出せる経営ができれば、その後、事態が変わり、コストが下がる、単価が上がる、という状態に好転した時に、ものすごい利益を出すことが可能になる、ということだ。これを想像して、取り組むしかない。絶対に利益が出ない会社はない。やるか、やらない、かだと思う。

苦しい時だからこそ、知恵が出る
苦しい時だからこそ、必死が出る
苦しい時だからこそ、チームが一丸になれる
真剣に、本気でやれば、やれないことなんてない。
限界を決めているのは、経営者が決めているから、そうなっている。

もっとコストが下がれば・・・
もっと円高になれば・・日本の経済力が増えれば・・・
こういった外部への期待は、意味がない。
仮に、外部が良い方向へ変わって、好転したとしても、それ自体に意味がない。なぜなら、自分たちの実力で変わったわけではないので、そのラッキーは続かない。継続性も、再現性もない、だから、また同じことが起きても対処の仕様がない・・・で終わってしまうのである。
今目の前にある、困難を解決できることができれば、それは、会社にとって大きな財産になる。