㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
自分の会社である経営者の宿命であることは、「誰からも注意されない」ことにある。社長や経営者、もっといえば、40を過ぎたオッサンにわざわざ注意する人間はほとんどいない。たとえ、注意されたところで、まともに話をきちんと聞く姿勢にはならない。それが年下であったり、自分より立場が低いと感じた人間からであれば、余計にそう感じるだろう、と思う。
我々はもはや「誰からも注意されない」「誰かから注意されても聞く耳を持たない」そういう人種であるという自覚が必要である。
そうした精神状態のときでも、人の話を聞ける人間になれ!とか、そういう話しではない。
言いたいことは、自分の経営にとって「何が本当に正しいことなのか?」を判断できる、判断力、読解力が必要だということである。
経営にとって何が正しくて必要なことなのか、そういった話しは、そこかしこに溢れている。全てをやれれば、良いのか?そうではない。会社の業種、社員、経営者、環境、キャッシュ、融資額、全てが違うので、そこに完璧なマニュアルなどない。会社にとって正しいことは、経営者が自分で判断するしかない。一方で、絶対的に正しいことは、存在する。それは、全体の20%ほど、残り80%は、常に変化していく中で、経営者が、トップが判断していくしかない。
誰かが言っていたから正しい!とか、他人の評価、意見に左右されることなく、自分の会社にとって正しい戦略とは何か、何が必要なのか、ということを経営者自身が自分で判断するしかない。