経営者にとって、困難は迷惑以外の何者でもない。できれば、来てほしくないし、出会いたくもない。できれば、このまま平穏無事に安定した経営を・・・そんな事を想像してしまう、望んでしまうかもしれないが、外部環境はそうはならない。どんなに優れた経営であっても、必ず、困難はやってくる。もちろん、経営が悪い状態でも、関係なしに困難はやってくる。
そこで、呆然と立ち尽くすのか、それとも、知恵を絞り、行動を変え、即実行できるのかどうか。

苦しみを乗り越えた先に、必ず、喜びが待っている。

これは、ただの励ましではない。これは事実である。人生の中では、必ず、苦渋と喜びが交互にやってくる。得てして、困難や苦渋は、突然、起きる。大抵の場合、突然起きるアクシデントは、マイナスのことである。対して、喜びは、耐えて耐えて耐えた先に起きる。大きな困難を乗り越えた先に、大きな喜びが待っている。だからこそ、困難や辛い時にこそ、飛躍のチャンスでもある。決して、そこから逃げて経営を続けることはできない。どんなに強い逆風であっても、敢前(かんぜん、怖がったり恐れて前に進めない)と向き合いその逆境を乗り越えていくことが大事である。

これは精神論ではなく、理屈である。
突然降って湧いた困難は、今、自分の経営にとって不利な部分を教えてくれる。その困難をもしも乗り越えることできたとしたら、それは、自分の経営にとっての弱点を1つ減らしたことであり、より強い経営になることができたことでもある。その困難の乗り越え方に、「答え」はない。「正解」もない。必要なのは、経営者自身の努力しかない。一朝一夕や誰かに聞いて解決できることではない。経営者自らがやり遂げることでしか、達成できないのである。その困難に対して、やはり、普段からも備えておく必要がある。何が起きるかわからない。ちょっとくらい経営が良いからといって、浮かれる、そんな柔な精神では、あっという間に潰れてしまうだろう。