(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
家の新築、僕ら畜産業界では牛舎などの畜舎の建築コストは、かなり重要になってくる。そんな中、未来では確実にコストが下がるような構想があの「GAFA」で検討されている。今日はそんな話しを解説していく。
Apple ホテル、アマゾンホームが始まっている
現実には建築業界はまだまだ業界の壁を突破できていません。その壁とは何なのか?
その1は「(1)データ」分野です。建築業界はまだまだ人に頼る部分が多く、データ化できていません。未だに紙の設計図が使われ、工程管理にしても同じく紙が一般的になっています。
その2は「(2)オペレーションのロボット化」です。人が操作しているクレーンを自動化することが可能になれば、実質的に24時間動かすことも可能になります。特に、北海道は冬の工事を避けて夏にどれだけ工事をするのか?かが勝負になります。そこで雇用される従業員も季節労働になりがちが、人出不足の要因になっていることも事実。
これら2つのことを可能になるだけでもかなりの建築コストが抑えられるようになるでしょう。
実際に日本の大手建築会社もアメリカシリコンバレーで様々な実験を行っています。コマツはシリコンバレーのSkycatch(スカイキャッチ)というベンチャー企業と組み、ドローンを活用した測量の効率化を進めています。これまで盛土量の測定は、熟練と言われる人がやってきましたが、それは目分量の目測でしかありません。そこをドローンカメラを使って、解析して正確に計量するなんて技術が開発されています。自動運転のダンプは場内作業で可能となっていますし、パワーショベルの自動化・無人化も進めています。米国企業のCATもそういった技術に投資をしています。
ホテルや家では、アマゾンやアップルがスマートホームを開始するためにこの建設分野に入ってくる可能性もあります。家を1つのハードとして考え、家を全てがアレクサが管理する。スマホから帰宅の案内が流れ、電気がついたり、お風呂が沸いたりなどなど、自動化の家・・データを取るためのハードを作る動きも出てきています。