(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

世界で初めてデジタル通貨を作ったのは「ペイパル」と言われています。電卓機能に毛が生えたようなテックしかなかった時代に、クレジットカード以外での支払い方法を創造する。もちろん、そこにはライバル企業も存在していましたが、今やフィンテックとしてあらゆる金融機関が、このマネーのデジタル化を推進せざるを得なくなっています。
そんなデジタルマネーの根幹部分について解説します。

日本のお金、円は、日本銀行という銀行の親玉が発行しています。日本銀行は日本政府がほぼほぼ管理しているので、日本政府が円を管理していると言っても問題ありません。アメリカのドルやカナダのドル、など各国それぞれが自国通貨を発行して、国や政府というその国No. 1の事業体として管理しています。
そんな中ですが、最近はどんどんデジタルマネーが増えてきました。特に暗号通貨の1種である、ビットコインなどは有名です。

では、なぜ?そういったデジタルマネーが増えてきたのか?
大きい理由は2つです。

1つ目は、グローバル化が進み自国通過でイチイチ通貨の変換が面倒臭いからーーこれは何となくその理由は想像できると思います。

2つ目は、自国建て通貨が信用できないーー日本では想像できませんが、世界の国々では、あるとき一瞬でハイパーインフレが起きて通貨の価値が暴落する、国や政府がデフォルト(破綻)する<ex)ギリシャ>のようなことが、ゼロではありません。さらにはそれはほとんどの場合、天災がきたときに起こり得ます。

今現在コロナの影響で、日本政府は特別国債として単年度で追加100兆円、アメリカでは追加200~300兆円の、紙幣が発行されます。世の中に、お金が溢れるのです。その多くは雇用を生み出すために企業や補助金として、さらには公務員の給料として、配布されます。では、我々が通常「貯金」を増やす場合、こんな簡単にできるでしょうか?すぐに100万円を調達できる・・・なんてことが可能でしょうか?一部MMT理論の考えも理解できますが・・・こんなことが永遠に可能とは誰も思わないでしょう。
これが、デジタルマネーが増えている理由の1つです。