㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

売上や利益を追求することは大事です。大事ですが、売上や利益を目的にしてはいけません。
売上や利益を目的にするとはどういうことか?というと・・
・酪農だけじゃ売上が足りないから、和牛繁殖を増やそう
・利益が足りないから、飼料を減らそう、肥料を減らそう
・少しでも値切って買おう
というようなことを、やってしまうからです。

こういうやり方は、一時的には上手くいくかもしれません。目先の利益を追求しても長続きできません。
利益のためには、汚い牛舎でも仕方ないし、安い餌でも仕方ない。利益のためには、ちょっとくらい品質が悪くても仕方ない。という発想になっていきます。
なにが正しいのか?
「顧客のためになることを考えて、実行すること」
「牛(顧客)のためになることを考えて、実行すること」
顧客のためになることを、実行するにはお金がかかります。
牛のために、良い飼料を作らなくては買わなくてはなりません。
牛のために、敷料を豊富に入れなくてはなりません。
これを実行するには、資金が必要になります。
だから、売上と利益が必要という考えになります。

なので、利益のために「品質を下げる」なんて行為は、本末転倒ということが分かるようになるわけです。
牛のために、行動することで結果、後々売上と利益がついてくる、というわけです。

我々は、常に不安にさらされています。なので、すぐにこの結果を欲しがります。すぐに目の前の小銭に飛びついて、結果、失敗します。
先日も、YouTubeのコメントで
「今、酪農は儲からないから、副業をすべきだ!」というようなコメントがありました。この副業は、株式なのか、何のことなのか分かりませんが、これほど愚かしいことはありません。