(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。
企業の時価総額ランキングで1989年当時の世界トップ50に日本企業は「32社」も入っていました。が2019年では日本はたった「1社トヨタ」のみです。その代わり台頭してきたのは中国です。2019年では10社も入っています。アメリカは30社です。なんで日本の企業の成長が止まっているのか?それとも世界の成長が凄すぎるのか?と思ったときに読む話し。
みなさんGAFA(ガーファ)ってご存知ですか?
G Google A Apple F Facebook A Amazon の世界的規模の企業を総称してガーファと呼んでいます。今みなさんがお使いの機器にiphoneやfacebookやAmazonなんて当たり前のように使っていますよね。YouTubeってGoogleですよね。ニコニコ動画はすっかり廃れてしまいました。
僕のYouTube動画でもお知らせした通り、IT革命は今も粛々と進行しています。年々その成長速度をあげています。ということは、GAFAもますます成長していくということです。
そういった中でメキメキそのIT分野で頭角を現している国が、中国です。ここでクイズなんですが、世界の携帯電話のシェアってご存知ですか?実は「サムスン(韓国)」その次に今は「ファーウェイ(中国)」なんです。3位がAppleなんですね。この分野で日本は完全に出遅れてしまっているわけです。
グローバル化は「世界と戦うこと」と僕はいいました。それってこういった世界の情勢のなかで戦うということなんです。では、なぜ日本は出遅れてしまったのでしょうか?僕なりの見解を述べたいと思います。
理由は2つだと思っています。
終身雇用や年功序列といった階級社会の構造が1つ目の理由です。長く会社にいたものや年上の方が偉いといったシステムとこの「IT革命」とは非常に相性が悪いのです。想像してみてください。新しいシステムやソフトに50歳を過ぎたサラリーマンのおっさんが挑戦するでしょうか?しないですよね。たとえ挑戦しなくてもすでに挑戦し続けていた世界との差が広がっていくのは当然の結果といえます。
もう1つは、労働生産性の効率を上げられなかったこと。バブル期は人海戦術で何とかなった時代でした。しかし、いま1の仕事をして1のリターンが返ってくるような仕事では全く通用しません。搾乳ロボットを例にとるとわかりやすいですが、搾乳をしながら「発情」「病気の発見」「妊娠鑑定(機械による)」と1に対して3や5、10といったリターンが返ってくる仕事をしなければなりません。他にも例をあげれば営業マンのローラー作戦、1件1件の飛び込み営業などなど非効率的なことをしていては労働生産性を上げられないのです。
残念ながら「頑張れば何とかなる」「気合・根性」といったものでは、これは受験に例えると「一夜漬け」のような方法では、今からのこの「IT革命」の波には乗れません。
あなたの経営の参考になれば・・・