㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
日本全体の会社の数が380万と言われています。
そのうち、大企業と呼ばれる大手が1万社です(社員300~500人以上)。全体の1%以下、0.2%です。その上で、中企業が(社員100~300人)、全体の40~50万社あると言われています。その他が、小企業(10~99)、零細企業(10人以下)とづづきます。
大企業に勤めている労働者は、全体の10%で、残りの90%が、中、小企業、零細に勤めています。
自分の会社、事業がどこに分類されるか、考えてみてください。多くが零細企業でしょう・・・。そういう自分の会社も零細企業です。
自分が働く、労働者の立場で、どこで働きたいのか?多くの方が大企業で働きたいと思うのではないでしょうか?それが、自然の流れです。
この当たり前の事実から、自分の零細の会社に「優秀な人材が来るはずがない」という当たり前の事実を自覚する、認識することです。これは、小企業であっても、中企業であっても、大企業であっても、大企業の中にも人気、知名度などの優劣があるわけで、優秀な人材がくる保証はありません。
その狭き門の中で、自分の会社に優秀な人材がくる!その可能性は、0.2%よりも低いでしょう。
自分の会社に「優秀な人材なんてこない」・・では、どうするか?この人材で、戦力になるように、戦えるように教育するしかありません。1回で覚えられる人は、天才であり、10回教えて覚えられる人は、秀才である。この秀才が、自分の会社にくることなんてあり得ません。凡人は、100回教えてもできません。1,000回教える覚悟が必要なんです。この1,000回とは、1日1回教えて、3年かかります。その覚悟が教える側に必要なんです。
教える暇がない。時間がない・・ではありません。丁寧に何度も何度もしつこく教えなくてはなりません。仕事のやり方、考え方、頻度(具体的にいつ)、どのくらいまで徹底的にやるのか、全てを1つ1つ教えていく。そして、ここが重要ですが、「きちんと教えた通りにできたのかを、経営者自ら確認しなくてはなりません」任せて任さず、です。従業員に、自分の仕事が見られている緊張感と自分のした仕事の評価をしているという安心感を見なくてはなりません。
「おーい、あの仕事ちゃんとやったのか?」と聞いて、「やりました」と言うのなら、どれどれ・・ときちんとやったのかどうか、確認しなくてはなりません。間違っていたなら、丁寧に注意して、また教える。この繰り返しです。そして、仕事ができてきたなら、また新しい仕事、そして、確認の頻度を減らしていく、を繰り返していくのです。
仕事を教えるとはこれくらいの覚悟が必要だということです。
そして、仕事を教える経営者は、この社員の5倍は働いていなくては、従業員は決して言うことを聞きません。必ず「なぜ、自分だけが?」と感じるはずです。「社長が頑張っているんだから」と思わせなくてはなりません。従業員は、経営者の全てを見ています。見られていると思わなくてはなりません。