㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
結局のところ、会社の価値とは「キャッシュを増やせる力がどれだけあるか」と「キャッシュを増やすために必要な利益、その利益がどれだけあるか」、この2つであるという事に、今日の今気づいた。
年内のブログとYouTubeは、ほぼほぼ全て「キャッシュフロー」に関する内容にしようと今日決めました。やはり、不況の中でも経営を継続させるためには、今まで以上にとことん、キャッシュフローに向き合わないと生き残れないことが明確になりました。
どんな素晴らしい技術があっても、どんな素晴らしい商品があっても、その技術、サービスや商品が売れなくては、価値がないわけです。売れて、代金を回収することができて、初めて、価値が出てくるわけです。
そして、金融機関はそこに融資をするわけです。技術やサービスに融資をするわけではありません。
これは酪農経営も農業経営においても一緒です。どんなに素晴らしい技術を持っていても、どんなに乳量が高くても、どんなに収量があったとしても、「さてさて、今年のクミカン埋まるだろうか(さてさて、これで口座の金額がいくらになるでしょうか)」という発想では、それは経営になっていないと言わざるを得ません。
何度も言っているように「キャッシュを生み出す利益」を作れるかどうか、これが会社の価値なので、その過程において、頑張ったとか、遅くまで働いたとかも関係ありません。自分のやっていることが将来の会社のキャッシュを生み出すものなのか、これを分からず経営をしている、結果がどうなるのかさえ、予測できない。これでは経営になっていません。
ましてや、経営が悪くなってから、対策を考える・・・もう手遅れです。
経営が悪くなってから、借入をする・・という発想の経営者がかなりいますが、それではもう手遅れです。
冷静に考えてください。あなたが融資する銀行の人間です。
お金を貸して、利息で儲けたい。そのとき
1. しっかりと儲けている会社
2. 今にも潰れそうな会社
どちらにお金を貸したいですか?
今にも潰れそうな会社にお金を貸して、必ず返済できるのでしょうか?ましてや、今は、低金利の時代です。貸したお金が返済不能となって焦げ付いた時に、その負債を取り戻すのにどれだけの時間がかかるか・・であるならば、絶対に返してくれる企業へお金を貸したいのが、貸す側の理屈です。
経営が悪いからこそ、資金が必要なのに、その必要な資金を、経営が悪いときは確保することはできません。悪くなってからではどうしようもありません。
経営が悪いということは、「キャッシュを生み出せる利益」がないことを意味しています。会社の価値とは、「キャッシュを増やせる利益」があること、これです。今一度、噛み締めて経営をしてほしいと思います。