㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
儲けることができる経営者と何が違うのか
経営にはコツコツが大事だということは、経営者の誰もが分かっていますが、そのコツコツに耐えることができる人間はそうそういません。
誰もが、簡単に楽して儲かりたいと思っているからです。
目的を達成するまで諦めない、という強い意志、執念が経営には必要なのです。
簡単に儲かる方法を探している経営者は分かっていないのです。
簡単に儲かる方法はない、ということに。一見すると、儲かっている・・その時は、そう見えるかもしれません。
簡単に儲かるということは、誰でもできる、ということです。
誰でも、すぐに真似ができる、ということ。ならば、それはすぐに真似されて、大衆化されていきます。そのあとは、どこでも同じような商品が並び、価格競争になり、そのまま淘汰されていきます。
簡単に儲かる方法とは、このようにすぐに廃れてしまう、そんなモノなのです。
対して、難しいこと。儲かるためには、必要なハードルがいくつもあるモノは、そもそも競争相手がいません。いたとしても、相手は、すぐに諦めてしまう。簡単に儲かる事ができない、そこにはキャッシュの問題もあるでしょう、人材の課題もあるかもしれません、機械設備の課題も、そうした様々な課題を1つ1つ丁寧にクリアして、初めて、利益を得ることができる。それに耐えうる経営者とはそう多くないはずです。
最近、北海道にドーナツ屋さんがチェーン展開しているそうです。1個350円ほどの高級ドーナツ、そこそこ話題のようです。札幌、帯広、北見まで7店舗ほど、展開されています。このフランチャイズオーナーは、先行者利益でとりあえず1年運営して、高値で売り切るというようなことを言っていたようです。そうすれば、儲かる事ができる・・・果たしてそうでしょうか?
2023年10月かな、オープンして最初の1ヶ月ほどは、行列がありました。今はもうありません。1個350円するドーナツは、そんな頻繁に食べるモノではありません。本当に、フランチャイズで成功したいなら、腹を据えて、本気で、店舗運営、接客、掃除、宣伝、何か何まで経営者が本気でやらなくては、利益を出すことはできません。
利益が出るまで、ひたすら、試行錯誤を繰り返し、ひたすら、なんとかしてなんとかして利益を絞り出していく、経営には「執念」が必要なのです。片手間にパパッと儲かる?なんてことはあり得ません。