㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営における理想の財務体質は・・・
先日もこんなツイートを見かけました
「やべえ、金がねえ。とりあえず8月までの1ヶ月の運転資金と生活費30万円、農協は貸してくれねえし、地元の信金に相談してみよう・・・」
ご存知のように、貸してくれる金融機関はありませんし、生活費を借りる?のは、融資審査が通りません・・・よ。当たり前のことです。資金が足りない経営者に貸す金融機関はありません。
自己資本率が!とか、利益率が!とか、そういったことではなく、理想の財務体質とは「目先の資金繰りから解放されること」です。目先の資金繰りとは、売上金が入金されないと支払いができない、いつ入金されるかどうかで支払い日が変わる、というような状態から解放されることです。
経営している中で、常に「資金確保」について悩んでいては、経営になりません。資金の事は常に考えなくてはなりませんが、資金について悩んでいては、仕事になりません。考えること、と、悩むことは、別問題です。悩むとは、困っているという事です。
では、どうしたら「解放」されるのか・・・
それは、まとまった資金を確保するしかありません。まとまった資金とは、月商の2ヶ月分以上、もしくは6ヶ月分あれば、解放されるでしょう。これを言うと、「できない」と諦めてしまう人が多いです。そんな2ヶ月分も確保なんてできない。そんなに利益はない。そうやって、決めつけて、諦めてしまいます。経営とは、経営者が決めた通りに物事が進んでいきます。経営者が資金を確保できないと決めてしまえば、絶対に確保することはできません。
まずは、2ヶ月分以上の資金を確保する、と決めましょう。決めてから方法を考えるわけです。
衣・食足りて礼節を知る、という「ことわざ」がありますね。生活に余裕ができて、初めて礼儀や節度をわきまえるようになる、という意味です。これを経営に置き換えると、「資金確保ができて、経営がスタートする」ということです。資金の確保ができない経営は、経営のスタートラインにも立っていない、ということです。資金の確保ができない、ということは、投資もできない、ということです。何もできない。売上も増やせない、利益も増やせない、ということです。
まずは、目先の資金繰りから抜け出すために、運転資金をしっかりと確保しましょう。