一般的な経営者は、会社の経費をとことんまで減らすことが正解であるという認識です。だからこそ、資材の購入をとことんまで減らす努力をします。しかし、一方で、プライベートでの支出は躊躇なく増やします。経営が悪くても大切な車のホイールは30万であろうと購入する。そのために仕事を頑張っている・・という言い訳をして。
会社の支出を減らして、プライベートの支出は増やす
これが一般的な経営者の発想です。
これでは、会社が潰れます。
逆です。会社経営では投資はどんどんして、経費をかけて売上と利益を上げる。一方で、プライベートの支出はとことんまで減らす。ケチと言われても、とことんまで減らす。
会社の投資はどんどんやって、プライベートの支出は減らす、しない。
これが、真の正しい経営者像です。
どんなに順調そうに見える経営であっても、いつ何が起こるか分からない。その起きてしまったマイナスの全ての責任は経営者にあります。そのためには、金融機関からの信用、社員から信用など、経営者には必要なものがあります。そのマイナスを解消するには、経営者には我慢が必要なのです。
贅沢な暮らしをしていて、そこから生活レベルを下げるのはかなり難しい。それなら最初から、プライベートは質素に暮らす。そういう心持ちが必要なのです。そうしなければ、本当の意味での経費削減はできません。経営者が贅沢な暮らしをしていて、社員がきちんとした仕事をするなんて会社はありません。経営者がきちんとしているから、社員にもきちんとした一定数が存在するわけで、経営者ありきであることを忘れてはいけません。
そうしたプライベートにだらしのない経営者を信用する金融機関はありません。経営が良ければ何も言いませんが。経営が悪くなった瞬間に、手のひらを返して、途端にあーでもないこーでもない、という話しに必ずなります。最初から気をしめて、やっておかなくてはならないことです。
会社の投資はどんどんやって、プライベートの支出を減らす。
これをとことんまで追求しなくてはなりません。