サラリーマン時代に、「なんでこんな上司が、上司なんだろう?」部長というだけで、偉そうにしている人を見て、そう思っていたように思います。自分は部長だから、偉いんだ!という、雰囲気がその人に漂っていたのでしょう。その人に命令されたら、一応、従ったフリをします・・・が、心の中では「はあ?」と思いながら我慢して働くでしょう。
そんな精神状態で、会社のために一生懸命働こう!なんて、思うはずがありません。

自分が経営者である、トップである中で、必ず部下の心を掌握しなくてはなりません。どんな上司なら付いていきたい!と思えるかどうか。そのために何をしなくてはならないか。経営者自身が、会社のために誰よりも一生懸命にやらなくてはなりません。その姿を見て、部下は付いてくるわけで・・・。経営者がサボっていたら、そりゃあ、部下もサボるでしょう。経営者がこんなもんでいいかあ・・とやっていたら、部下もそれを真似するでしょう。経営者が、毎日飲みあるいて二日酔いで仕事をしていれば、部下も遅刻するような職場でしょう。いつでも部下に見られている、という意識は不可欠です。その上で、「心で動かす」とは、どういうことか。

前提として、上司としての人間性が尊敬されるような人間であることが1つ。その上で、心で動かす・・これは1つのことではありませんが、一例としてあげるなら、部下の行動を把握していること、評価していること。仕事をやったことを見ていること、興味を持っていること。でしょうか。ただ、仕事をしていて「ありがとう」ではなく、ここをもっとこうした方が良い、といった、あなたの仕事をキチンと把握していますよ、ということでしょうか。部下の心を掌握する方法には、定型はありません。色々なやり方があるかもしれません、が、部下の心を掴む、そういう上司でなくては、その会社は発展しません。