(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 中野です。

Amazon、アメリカを代表する企業GAFAの中でも最近特にその存在感が増してきています。でた利益を研究開発につぎ込む量・速度ともにGAFAの中でもダントツです。

さて、そんなAmazonの収益の主たるものはなんだと思いますか?
皆さんが真っ先に思い浮かべるものはAmazonアプリの買い物の手数料ではないでしょうか?
もうお気づきの通り違うんですね。
実はそれがAWS(アマゾンウェブサービス)なんです。2018年決算でも実にアマゾンの収益の50%以上を占めています。

このAWSとは最近ネットニュースなんかでもたまに聞く方も増えていると思います。このAWSとは、アマゾンが抱える超巨大サーバーを他の企業に一部貸し出しますよというサービスです。
え?普通のサーバー管理会社と何が違うの?と思われる方も多いと思うのでもうちょっと掘り下げて説明します。

サーバー契約とは電気料金の基本料金と使用料金といったイメージです。
電気には全体の使用予定量(枠)を先に決めて、だいたい月5A以下の使用量なので5Aで契約します。もし、その枠を超えて使用すると電気の供給がストップする。そういったシステムです。(実際は電気止まりませんよ。サーバーではダウンしますが)なので、通常サーバーはだいたいの予測のもとで契約してしまうので、たまにシステムダウンの危機もあります。また、契約を1段階あげるとかなりの単価が上がるので、シビアにならざるを得ません。

AmazonはITシステム会社です。当初はもちろん別の会社とサーバー契約をしてデータを管理していました。でも、ある日そのサーバーのシステムダウンが起きてしまいました、その時気づいたそうです。Amazonのような規模の会社でもサーバーの容量や使い方に困っているのであれば世界中のベンチャー企業はもっと困っているんじゃないか?と。
そこで、AWSを作って世界中の企業へのサーバー容量の貸し出しを開始しました。このAWSの優れている点は必要な時に必要な容量だけ借りるというものです。基本料金はあげず、使用量だけ払えば良いというシステムなので、ベンチャー企業にとっては非常に使いやすいシステムとなっています。

今このAWSの契約企業は100万社を超えています。また、その売り上げは前年比30〜40%を超える勢いで増えています。
日本でももちろん使っている企業は多く、NewPicksなど様々な企業が利用しているそうです。
AWSはこれからさらに進化すると言われています。
この集積した「ビックデータ」を利用してAmazonが何をするのか・・・

あなたの経営の参考になれば・・・