(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。

先日のトヨタの「終身雇用の維持が困難」と言っていたけど、なんで急に言いだしたの?って時に読む話し。

豊田社長がなぜこの発言をしたのか・・経団連の会長に頼まれたの?はたまた、内閣政府との密約?なんてことを考えている方もいらっしゃるかもしれません。が、それは違います。答えは単純に危機だから・・それだけなんです。豊田社長は社内での会議で必ず言っているそうです「変化を恐れるな!」「これからも大丈夫と思うことが危険なんだ!」じゃあ、車業界で何が起こっているのか?

今盛んに言われている自動運転は「5G」によって更に進化すると言われています。今日本では自動運動レベル2ではありますが、2020年に道路交通法が改正され「レベル3になると運転中に携帯や本を読んでも良い」となります。(自動運転レベルについては動画を参照)

そういった自動運転の時代がくると車を個人で所有しようとする人が減るそうです。アメリカのシリコンバレーでは実際に自動運転の車が道路を走っていてそのシリコンバレーでは車を所有する人が減っているそうです。

考えてみてください。自動運転が進む先はほぼロボットタクシーみたいなものになりますよね。そうなると維持費がすごくかかる車を所有しようとする人が減ることは必然でしょう。また、最近の高齢者の交通事故の問題もあるので自動運転の改革を進めようと世論がなるのも必然の流れです。

自動運転に必要な技術は「CASE」ケースと言われています。
C:conected (コネクティド化:繋げる)
A:Aoutmotion(自動運転)
S:share &service(シェアサービス)
E:electric(電気自動車)のことですね。
このCASEを満たすシステムがMaaS(マース)と呼ばれるシステムです。
Mobility as a service のことであり、簡単に言うと自動運転する際に必要なデータ(地図や位置情報)と車をリンクさせ、また車内の情報と外部情報をリンクさせるといったこのリンクを担うシステムのことです。
自動運転はこのMaaSを基準に進んでいます。もちろんトヨタも含めた国内の車産業はこのMaaS開発には力を入れています。

MaaSシステムの運転には「地図」とクルマを繋ぐ「IT」が必要となりますよね。これの「地図とIT(AI)」に一番特化しているのが「Google」です。今トヨタはGoogleとの戦いを余儀なくされているのです。それもかなりの差をつけられた状態で・・トヨタもそれに対抗すべく「ソフトバンク」と共同で「MONET Technologies」を作り「IT」の部分を進めようとしています。が、相手はGAFAと呼ばれる巨大企業でどんどん進んでいきます。僕も本当に最近知ったのですが、もうGoogle「ウェイモ」という会社で自動運転の車を作って道路を走っているそうです。

これから自動運転が起きてクルマが売れなくなる・・
自動運転システムを作る!という状況では世界の「Google」が敵になる・・
こうなれば・・・「変わらなくて良い!」「大丈夫!」なんてことは言ってられません。日本がバブルの頃に海外にバンバン車を輸出していたように、海外の自動運転の車が日本にどんどん入ってくるでしょう・・

この未来にまさに直面していたため、あのような発言が飛び出したのです・・
あなたの経営の参考になれば・・・