(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。

サピエンス全史は世界的ビジネス書として読まれている
前回までは農業革命の一部だけを読んでお伝えしたが今回(上)を全て読んだ上でお伝えします。

「認知革命」「農業革命」「科学革命」

この3つの革命が人類に変革をもたらした。
ここで「認知革命」とはあまり聞きなれない言葉なので詳しく解説すると・・・

人類は「虚構(嘘)」を手に入れため生き残ったとある。

本当にわかりづらく書いてある。
今の現生人類と呼ばれるホモ・サピエンスが誕生したころ世界には何種類もの人類がいたとされている。有名なネアンデルタール人やホモ・〜〜などである。これらは、馬とロバくらい原生人類とは違くて彼らとの生存競争に勝ち抜いて今のように繁栄したとされている。その時に一番重要なファクターが「嘘」であった。
なぜ?嘘が重要だったのか・・・

今現在も我々の社会には嘘が満ち溢れている・・「神は存在する」「どこどこの誰々は良い人らしい」などなど噂や信仰などのことである。
こういった噂をチンパンジーたちはしない。したとしても自分の目で見たものしか信じないからしても無意味。でも、我々の祖先はこの「嘘・信仰」を信じることで他の集団との繋がりを持ち、関係を深め、集団をどんどん増やすことができたのでは?と推測されている。当時の他のライバルたちが50人くらいしか徒党を組むことができなかったのに対し、我々の祖先は200人ほどもしくはそれ以上の徒党を組むことができ、会ったことがないかもしれないリーダーのことまで信じ、集団で戦えたため生き残ったと言われている。

なのでその「認知革命」が起きて「嘘」を手に入れたため我々の祖先は生き残った。この「認知革命」が人類の一番大事な革命となっている。
嘘を信じることで「国」を作り、王様を信じることで今まで個人でしていた作業を効率よく集団で行うことで分業などが生まれ、経済もどんどん発達してきたということである。

「農業革命」の時にも言えることなのだが・・このサピエンス全史は「革命」が起きてヒトの暮らしが豊かになる事で、やれ他の人類を滅ぼした・・他の野生動物がどんどん減っているとか・・マンモスは人類が滅びした・・などなど自虐・自責を求めるような文章構成になっている。その中でも家畜は「奴隷」として人類とノアの箱船に乗っているというような表記がある。聖書に出てくるようなヒトは生きているだけで罪であり、始まりは「知恵の実」を食べ罪を犯して神を怒らせた・・ような内容であった。

→ 続く

書くと長くなってしまい申し訳ありません・・・