(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 中野です。

牧場経営者から・・・本当に若い20歳前半の社員さんができた時にどう接したら良いのか?わからないという相談も受ける。せっかく入ってくれた若い社員に対して大切に育てたいと思う反面、「何を考えているのか?わからない」という悩みも多い。僕ももう38歳で中年・おっさんと言われる年齢ではあるが、僕なりの推測のもとアドバイスをするならば以下の通りである。

(1)承認欲求を満たしてあげること
20~30代の世代は生まれた時から、「食べる者で困ったこともない」「欲しいものは買ってくれる」という環境であった人が多い。それは親世代である中年の我々世代が働いた結果である。そのため、子供世代である彼らにはなるべく苦労をさせないようにと育てた結果、「お金への執着」「モノへの執着」というものが我々と比べると低い。それよりも欲しいものは「自分の存在価値」である。
自分が必要とされる空間、自分がいないと人の役に立っている、このような感情が先行していくと「自分探しの旅」や「ボランティア」など人の出会いや感謝されたりすることを選択する。
その最たるモノがSNSの「いいね」である。
であるならば、日常の作業の中でも経営者自ら「いいね」をしてあげることが重要になってくる。

(2)この酪農・畜産業界にいる理由を考える
多くの人が仕事に対して安定した生活保障を求めていることは間違いない。若者も例外なく、いざ就職するとなれば安定した職種「公務員」「銀行員」を選択することがほとんどである。その中でも「給料が安い」「休みも不安定」「将来性も不安」なこの業界を選択するには大きな理由がある。それは「動物が好き!」という感情があるということ。
特に女性は、子牛や自分が小さい頃から育てた牛に対しては愛情を持ち始めることが多い。その愛情を注ぎたい感情をプッシュしたあげることに配慮すれば良い。
哺育担当や分娩担当、なるべく動物と接する機会を作ってあげたり、もしくはSNSへの投稿を積極的に認めてあげることなどがこの感情を満たすでしょう。

あなたの経営の参考になれば・・・