(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

Pony.AI(ポニー.AI)とは、中国発祥の自動運転のスタートアップ企業。世界No.1とも言われるプログラマーの1人、Tiancheng Louが立ち上げたユニコーン企業だ。

そのPony.AIがこの度、カリフォルニア州で新たなサービスを開始した。
それが「無人の食品デリバリー車」の事業。
今現在、アメリカと本国中国で自動運転のタクシー、いわゆるロボタクシーの実験を行っていたが、この度このデリバリー事業へも参入することとなった。このロボタクシーサービスは、2019年11月、およそ1年前から実施され、アプリを使って自動運転の車を呼び出し、複数のヒトとライドシェアしながら目的地を目指すというモノです。

このPony.AIは2016年設立からわずか2年、3年で自動運転の実証実験にまでこぎ着けている・・

ところが今回のコロナショックによって、カリフォルニアではロックダウンが実行され外出できなくなってしまったため、この実証実験はストップしてしまいました・・が、今度は新たな市場の開拓ということで、今日本でも問題になっているUber eatのようなデリバリーサービスの業界への実験に切り替えたという訳です。

Pony.AIはシステム開発よりもバーチャルドライバーを作る方向で検討しているようです。

実は今、この自動運転事業の中でも戦国時代と化していて、選抜淘汰の真っ最中のようです。Pony.AIよりも前から自動運転事業を手掛けていた会社も今回のコロナショックで資金がショートして、吸収・合併をしているとのことです。

さらには「自動運転」という事業自体、クルマというハードに加え、ソフトウェア、センシングのセンサー類、そしてAIを使ったアルゴリズム、さらにはこれらを統合させなくてはならないわけです。
ですから、それぞれの分野を持ち合わせ、統合や吸収は元々避けられない運命にあるのかもしれません。
例えば、テスラのEVと配車アプリのUberが合併していくようなイメージでしょうか?

ただこの「自動運転」の世界もここ2〜3年の進化は目覚ましく、あと5年でますます進化していくとのこと。さらには、この分野に進出する企業が増えればそれだけ価格も求めやすい価格になるので更なる市場拡大も期待できます。
この実用化に対して、どの企業が先手をとるのか?アメリカか?中国か?ここに日本の企業が入る余地はなさそうです・・・

あなたの経営の参考になれば・・・