㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

ガソリン車の販売中止やカーボンニュートラルなど、世界的にやたらと脱炭素が叫ばれている。その本質的な問題について考える。

ふとYouTubeを開いたら柴咲コウさんが、SDGsやカーボンニュートラルについて語っている動画を発見した。まだ、詳しく内容は見ていないがおそらくは「環境に良いことをしましょう!」的な内容だろう。この環境問題に取り組む姿勢に関して疑問があるので、箇条書きにしてみる。

1.個人が取り組めるレベルで果たして環境問題が改善に向かうのか?レジ袋が良い例だが、レジ袋を有料化したところでどこまで環境問題に寄与されるのか?答えは、0.00000・・・01%くらいだろう。むしろ、マイナスに働いているのかもしれない。身の回りでできる小さな取り組みで!というのが、よくあるパターンだが・・ほぼほぼ無意味なことに振り回されるのだけは勘弁して欲しい。

2.企業が脱炭素に取り組んだとして・・どんな見返りが発生するのか?そのロジックがまだまだ明確になっていない。それすらもこれから作り上げるべきなのか?という段階なのだろうか?経済成長であれば、企業として利益が増えるために、取り組む価値はあるが、世界の環境問題が改善された(これすらも怪しいが・・)ことがどう企業の利益に結びつくのか?が明確になっていない

3.脱炭素の人間の次の悪者が「牛」という扱い。牛のゲップがメタンで、これがCO2の20倍の・・・という話し。であるならば、少しでも早く「カーボンクレジット(炭素のやり取り)」の考え方を導入して欲しい。牧草やデントコーンで吸収したCO2との相殺されているんじゃないのか?というのが素朴な疑問だ。購入している輸入粗飼料もそうだろう。

今までは「CO2排出量を減らす」という考え方から「脱炭素」つまり炭素排出量を0にする。CO2の吸収量と比較して、0になるまで減らすというのが今の主流になっていきている。さらには、個人レベルにまで規制がかかる流れもある。どこまでこの「暴走」は続くのだろうか・・・