㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

経営をしているとこんな事を言っている経営者に出くわすことがあります。

「ウチは税金を払いたくないから、わざと赤字にしている」こんなことを言っている経営者は100%嘘をついています。わざと・・ではなく、赤字にしかしたことがない、だけです。よーく考えてください。赤字にするのと、黒字にするの、どちらが簡単ですか?

世の中ではこういった、本当のような嘘が溢れています。
先日も脱税が発覚した経営者が、税理士がいう事を聞かないから・・と、税理士を変えてやった!なんて、話しを人伝で聞きましたが、事実は違うでしょう。税理士から、三行半を突きつけられて、もう取引できません・・というのが真実でしょう。それに対して、感情的になって「俺が変えてやったんだ!」という絵が浮かびます。よーく、考えてください。脱税を強要するような、経営者と喜んで付き合う税理士は存在するのでしょうか?

脱税が発覚した場合、通常の企業の場合では、新規融資の取引はできなくなります。また、取引先と取引がなくなるかもしれません。通常の企業であれば、大ダメージは避けられません。

先日もTwitterで、ある酪農経営社が「自分の従業員の社会保障を払った方がいいんだろうか?」なんて、社会常識のカケラもないようなツイートをして、焚き火になっていました。そういったことが罷り通る世界で、いくら「人出不足」と叫んでみても、解決されるわけありません。人手が足りないんじゃないんですね。誰もそんなところで働きたくない、ただそれだけなんです。
そういった自分にとって都合の悪い真実にどこまで向き合えるのか?
来年以降の経営には、そういった経営者の心が試されそうですね。