㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

こんな話しを聞いた時に・・・

先日、営業の方と話しをしていて、こんな話しがあった。ある農家に商品を販売したところ、2000円の商品を1800円にしてくれたら、「非常に助かる」みたいな商談があったそうだ。この商品は、12個1ダースで販売している商品。
つまり、2400円お得になる・・・ことが経営に作用するのだろうか?
ちょっと贅沢なランチ1回分にしかならない。

さらに、こういった値引きを交渉してくる相手先がほぼ80%以上、そうだという。これが、現実の数字である。

結論からいうと、「くだらない」

経費削減とかいうと、値引き交渉だと思っている方が多いのだろうが、こんなモノは経費削減でもなんでもない。安く済んだと思っているのは、本人だけで、結局こんな経費削減では、経営にはなんの影響もない。むしろ、業者に対して、マイナスの影響を与えているので、信用が下がっているので、赤字になっている・・・とこに気づきもしない。
これは、何度も言っていることなのだが、「経費削減」で経営がうまくいったという話しは聞いたことがないし、実績もない。ただ、経営者本人が無策で、考えていないから、安易な方法に飛びついているだけなのだ。
もう一度いうけど、経費削減で経営が改善することはない。
もしも、経費削減で経営が改善するなら、潰れる会社なんて存在しないことになる。そんな簡単な方法で、うまくいくなら誰も苦労はしない・・ことになる。
現実はそんな甘くない。

そんな簡単な方法は存在しない。まずは、この考えに立って、そこから「じゃあどうする?」を考えるのが経営である。
思考を止めてはいけない。常にどうすればいいのかを考え続けること、しかない。

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