㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

事業を継続する・・・っていうけど、一般人が考えている事業継続と経営者が考えるべき事業継続は、その中身が違います。
多くの人は、今の状態を維持するのが事業継続と思っていると思います、がそうじゃありません。それは、経営者の考えでは衰退を意味しています。
事業は成長させて、初めて事業継続となります。

例えば、僕はいつも不思議に思っていることがあります。
最近、近くに魚屋さん兼飲食店のお店が、新築で建てられました。新築で。
新築ということは、おそらく支払いのローンが20年とか30年とかだと思います。つまり、その魚屋さんの商売を20年、30年、続ける、その事業が続く、という目論見で建てたわけですが・・・魚屋さんがそんなに長く続けられるの?・・・なんて、余計なことを考えてしまうわけです。
言ってしまえば、これから先人口が減っていく、外部環境で色々変わっっていく、もしかしたら、DCで漁師とダイレクトで魚が買える(もう一部始まっています)時代が来るかもしれません。という環境の変化を先取りで考えなくてはなりませんん。それを見越して、やっているのかな??と余計なことを考えているわけです。

何を言いたいか?というと、10年後、20年後も今と同じ経営をしていて、今より利益が増えたりするのか?ということを真剣に考えていますか?ということです。
これは現在、外部環境の変化、資材高騰や機械の高騰がまさしくこれで、外部環境は悪くなる方向にしかいきません(ほとんどがマイナスに感じるはずです)。
それでも、生き残るためには・・と真剣に考えてますか?ということです。

酪農経営で、感じている方はほとんどいませんが・・(実際は同じことが起きている)
「顧客償却」という考えがあります。
毎年、顧客が5%ずつ減っていくという考えです。これはどんな会社で事業でも起こり得ます。なので、やることは新規顧客の獲得です。新規顧客を獲得できない会社、事業はそのままいつか潰れる・・という考えです。
これは、酪農経営でも同じことが言えて、実は顧客償却というのは起きています。敏感な方は、それを感じて、準備しているわけです。
30年前は、50頭で食えていたのが、今は100頭でも食えない、そんな時代になっているわけです。

まあ、でも、こういった経営者の事業継続を真剣に考えている経営者はごくわずかです