㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

経営を勉強するということは、他人の経営を自分と比較するということでもあります。自分の経営を客観的に見る、ということです。

しかし、ほとんどの酪農経営者は、経営の知識がないために比較することができません。さらに、残念なことに、優秀な経営者が酪農経営者には極端に少ないために、横と比較することに意味がありません。

なので、自分の経営を比較する時は、優秀な経営者と比較する必要があります。それは、柳井さんだったり、似鳥さんだったり、永守さんだったり、そうした人達が書いている本を読んで勉強するしかありません。
そうした優秀な経営者は、経営に対してどんなことが普段考えているのか、不況に対して今までどうやって乗り越えてきたのか、など、学べることが沢山あるのですが、ほとんどは知りません。

本気で経営している人は、今よりも先をみています。なぜなら、先の未来に起こりうるであろう予測の元、今が変わってくるからです。今、この投資をしておけば先々、こういったリターンがあるかもしれない。そうやって、1年先、2年先、5年先、最低でも3年先は見据えて、経営しなくてはなりません。
ところが、楽観的に経営している人はそうではありません。

今がピンチなのです。この1ヶ月、2ヶ月をどう乗り切るか。
今をどう乗り切るかだけで、先をみていません。おそらく、2022年はなんとか乗り切ったところで、2023年はより経営が悪化するでしょう。今から、それを言っている人はいません。
みんな、現実を見たくないからです。
でも、現実を見て、今の自分の経営の数字(結果)を見て、客観的にみてどうなのか?(悪い)を確認して、では、次、どうするのかを真剣に考えてなくてはなりません。
優秀な経営者は常に先を見ています。